私たちは22歳で結婚、子宝にも恵まれて幸せに暮らしていたはずでした。
しかし子供たちが無事に成長して家を出た後、夫婦の会話が徐々になくなっていって、気持ちがすれ違うことが増えていきました。
一時は別居もして、真剣に離婚を考えるまでになってしまいました。
悩んでいた時にテレビでピザの移動販売をしているのを見て、「二人でこれをやりたい。同じ方向を見て同じことをすれば、元通り仲良く暮らせるのではないか」と思い妻に提案。喜んで受け入れてくれました。
二人でこの道に進む決意をして、それまで勤めていた住宅メーカーを退職、ピザの勉強を始めました。

開業当初はスクールバスを改装した「ピザバス」で、地域だけでなく九州のあちこちでピザをご提供してきました。
私がドライバーと調理を行い、妻はサービスを担当していました。
お客様から「美味しい！」と、反応がダイレクトに伝わてくるのがうれしかったですし、夫婦二人、笑顔で過ごせる時間を取り戻してくれたピザには本当に感謝しています。
私たちの気持ちを繋いでくれたピザのことを、「アツアツピザ」「ラブラブピザ」なんて言ってくださる方たちもいて、なんだかうれしいですね。